お正月近くになると、決まって
「かさこじぞう」
のお話を思い出します。
正月を迎えるのに、食べ物が無くなってしまったので
家に少し残っていたわらで笠を編み、それを売ったお金で正月の準備をしようとおじいさんはでかけるんです。
でも、笠は一つも売れなかったんです。
「ばあさん、がっかりするだろうな」
と思いながらの帰り道。
いつもお参りしており、その朝も手を合わせたお地蔵さまが雪をかぶっています。
気の毒に思ったおじいさんは、売り物の笠をお地蔵さまにかぶせていきました。
お地蔵さまは6体、笠は5つ。1つ笠が足りません。
そしたら、おじいさんは自分が被っていた手拭いをお地蔵さまにかぶせます。
家に着くと、がっかりするだろうと思っていた、ばあさんは
「いいことをなさった」
と、一緒に喜んでくれます。
正月の備えができないまま、寒い布団で眠る大みそかの夜更け
お地蔵さま達が楽しそうに歌を歌いながら、笠をかぶせてくれたお礼に
米俵、餅、炭、たくさんの野菜、魚、お酒などを玄関先に置いて行ってくれたのです。
正直で信心深いおじいさんと、おばあさんは温かい正月を迎えることができました。
というお話です。
この一年、いいことをしてきただろうか?
来年は温かい正月を迎えることができるだろうか?
かさこじぞうの話を思い出しながら、いつも大みそかを過ごしています。
本年、このブログを少しでも興味を持ってご覧いただきありがとうございました。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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